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定期試験

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冒頭のグラフは、原点の近くで x2 sin(1/x) のグラフを描いたものである。x=0 における値を 0 と定めれば,原点で連続であり、しかも微分可能になる。

関西学院大学では、現在2011年度秋学期の定期試験期間の終盤に入っている。私の担当する幾何学II(数理科学科3年生対象)と数式処理演習II(数理科学科2年生対象)の試験を終え、採点と成績評価を終え、後は確認して提出するだけとなった。授業内容と連動した適切な問題を出題したつもりではあるが、受講者を思い浮かべながら採点していると、わかっていて欲しいことが十分伝えられていないなど授業について反省させられる点が多々ある。来年度のシラバス(授業計画)の締切も迫っており、今年度の経験を生かして内容、授業方法を考えていきたい。同様の内容であっても、年が変わればこちらの気分や話す相手が変わり自ずと違った話し方になってしまう。明確に意図して授業をコントロールできている訳ではない。色々思うことは多くまとめきれないが、色々なことを含めて来年度の授業を今から非常に楽しみにしている。

冒頭のグラフは、数式処理演習IIの定期試験にグラフの特徴や原点での微分可能性を論じさせる問題として出題した。問題のグラフを数式処理ソフトウェアで描いたというだけで、問題は数学の問題である。数式処理演習IIは、コンピュータを用いて数学に取り組むという意図でやってきたので矛盾はないが、微分可能性の定義を授業の中で復習した訳ではないので、受講者たちが「微分可能性」とは何かわかっていないことを思い知らされることとなった。

3年生までの学生は定期試験が終わると大学は長い春休みに入るが、3年生は就職活動が始まっている。4年生や修士2年の学生は、卒業研究発表や修士論文発表を控えている。来週は、大学の入学試験が行われる。我々教員にとっても授業期間とはまた違った面で大変な時期を迎えている。風邪などひかず乗り切りましょう。
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示野信一

Author:示野信一
関西学院大学理工学部数理科学科
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