研究室配属

関西学院大学理工学部数理科学科では、次の4月から初の4年生を研究室に迎える。現在も物理学科数学専攻の4年生が研究室に所属しているが、それよりは人数が増えることになる。今日は、来年度卒業研究(数学特別演習または応用数理特別演習)を行う学生の研究室配属の希望調査の締め切り日である。先週の金曜日から1週間の期間を設けているが、特に今週になってから、どこの研究室を希望するか迷っている学生たちが話を聞きに研究室を回っている。各研究室の紹介文をまとめて配布してあり、聞かれることの大半はそこに書いてあるのだが、それでも不安で話しにくるのは止むを得ないことだろう。不安に感じる要素は多数ある。希望者が集中した場合、第一希望の研究室に入れるとは限らない。受け入れる教員の側の紹介文や学生への対応には、優秀な少数の学生を受け入れたいという思惑が見え隠れする。(いい加減でやる気のない学生を大歓迎する研究室はないことの裏返しにすぎないと思えば当然ともいえるが。) 学生の側も、難しくてついて行けないのではないか、大変すぎて就職活動や教員採用試験の勉強にさしつかえるのではないかと心配している。ゼミに進め方は、教員が講義する授業とは大きく違うが、学生にとっては、内容、方法ともに未知であり、やってみないことにはわからないのである。
何事もそうだが、決断がどのような結果を招くかは、後にならないとわからない。学生たちも不安だろうが、教員である私も、どんな学生を迎え入れてどんなゼミができるのか不安でもあり楽しみでもある。
冒頭の図は研究室紹介に載せた2つの図のうちの1つで Maple で描いたものである。
スポンサーサイト